実は重要!軒天の役割、塗装、補修方法
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経年によって劣化してそろそろ外壁塗装をお考えの方もいらっしゃると思います。
屋根や外壁の塗装は美観や耐久性を保つのに必要です。
しかし、表面上は見えていない部分のメンテナンスも重要になってきます。
今回はそんな住宅の付帯部である、軒天部分についてご紹介させていただきます。
軒天とは?
軒天(のきてん)とは、軒天上(のきてんじょう)や軒裏天井(のきうらてんじょう)とも言われる箇所です。
どの住宅にもあるのですが、住宅を見上げた時に外壁から外側に突き出している屋根部分の裏になります。
雨水が流れていく屋根の端を軒先と呼ぶのでその、軒の裏の天井を軒天と言います。
バルコニーやベランダの軒裏も同様に軒天と呼ばれます。
付帯部である軒天は通常、外壁塗装の時にセットで塗装することがほとんどです。
軒天には様々な素材が使用されており、その素材次第で塗装方法や補修内容が変わってきます。
軒天を広くとることで、様々なメリットが期待できますが、施工費用も高くなってしまいます。
そのため、近年はシンプルな軒天が無いお住まいも増えてきています。
軒天の役割
①建物の美観
屋根の裏側に軒天を張ることで、野地板や垂木等、屋根の構造部分を隠すことができます。和風の住宅の場合は軒天張り付け後に化粧垂木をとり付けることで意匠性を高めているお住まいもあります。
②雨水や日差しによる外壁の劣化防止
軒天があることで、外壁は雨水の吹込みや日差しを遮ることができます。
軒天が無い住宅の場合、スタイリッシュで見た目はかっこいいのですが、雨水や日差しが当たりやすいため、外壁材の経年劣化や雨だれによる汚れに注意しなければなりません。
③延焼防止
軒天は延焼防止の役割を持っています。
隣家などで火災が起こった場合。軒天が無いとあっという間に屋根裏まで火が廻り、屋根が焼け落ちてしまいます。
そのため、軒天には不燃材を使用しており、延焼の被害拡大を防ぐ役割を持っています。
④屋根裏の換気
住まいによって様々ですが、穴が空いている軒天材や換気口があります。
穴が空いている軒天材
軒天に設置された換気口
これらは、屋根裏に溜まる湿気を排出させ内部結露を防ぐ役割を持ちます。
湿気が溜まってしまうとカビが発生したり、劣化が早まります。
そのため軒天で換気できると傷みにくくなります。
軒天の素材とメンテナンス方法
・木造系(カラーベニヤや化粧合板)
一昔前の木造住宅ではベニヤや化粧板を使った軒天が一般的でした。
耐火性が低く、塗装が剥がれてしまうと劣化が早いことが特徴です。
特に10年以上経過している場合の多くは再塗装が出来ず、張り替えや増張補修が必要になってきます。
・不燃材(ケイカル板・フレキシブルボード・エクセルボード)
新築やリフォーム共に多く使用されている軒天材です。性能とコストのバランスが非常に良いです。
<ケイカル板>
耐火性・防湿性に優れている
給水性が高い為、必ず塗装による塗膜保護が必要
<フレキシブルボード>
強度に優れている
重量はケイカル板の2倍近くあるため、下地の強度の確認が必要。
・金属系(ガルバリウム鋼板・アルミスパン)
金属系の材料を使った軒天は、耐火性・耐久性・耐水性に優れています。
一般住宅ではあまり採用されず、公共住宅などで採用されるケースが多いです。
金属系の材料は錆びが発生すると耐久性も美観性も低下してしまうため。15~20年程度でメンテナンスを行い腐食や穴あきを防ぐようにしましょう。
軒天メンテナンスで劣化を防ぐ!
住宅を守る役割をもつ軒天は劣化してきたら早めにメンテナンスすることが大切になってきます。
軒天は雨水が直接当たる機械は少ないですが、湿気がこもりやすいため塗膜保護がされていないと軒天を傷める原因にもなります。
劣化のサインとしては、
・汚れや色褪せ
・染みの発生
・苔や藻の発生
・塗料の剥がれや欠損
などが挙げられます。
雨染み等がある場合は中の下地材が腐ってしまっていることがあるため、張り替えが必要になってしまいます。
軒天張り替え施工前
軒天張り替え施工中
軒天張り替え施工後
また、軒先に巣を作ることの多いハチや、軒裏が剥がれていると害獣が住処として屋根裏に巣を作るケースがあります。
そのため軒天が剥がれてしまっている場合は注意が必要です。
軒天塗装でトラブルを防ぎましょう
劣化が著しく激しい場合を除き、軒天のメンテナンスは塗装が一般的です。
劣化が激しい場合は上記のような張り替えになるケースもあります。
軒天塗装の塗料
・エマルションペイント(EP)
・アクリルエマルションペイン(AEP)
水溶性なので、水で薄められて安全。NADより安価だが、接着性は弱い。
・アクリル樹脂系水分散形塗料(NAD)
EPに比べて接着性や耐水性が高い。
ヤニ止め効果がある。主に改修に使用される。
上記のような塗料を使用していきます。
軒天の塗装方法
通常の軒天の場合、高圧洗浄を施した後、下地処理を行い上塗り塗料を2回塗りを施します。
~軒天塗装での人気色は??~
多くのお宅は白色で塗装することが多い軒天です。
これは住宅全体の雰囲気を明るく仕上がる為です。
軒天の塗装は塗装面積は少なく見えますが、軒天は住宅全体を囲むようにあるため暗めな色で塗装すると重厚感が増す印象になります。
外壁の色を考えなければ、住宅全体の印象が重たく感じてしまいます。
そのため、特にこだわりが無い場合は明るい色で塗装するのをおすすめします。
明るめのおすすめ色
・ホワイト色
・薄いクリーム色
・外壁色よりも薄い同系色
人気色はホワイト系の色合いです。
外壁色の人気色はクリーム・ベージュ・ブラウン系ですので、統一性を持たせて薄いクリーム系も人気が高いです。
暗めおすすめ色
・ブラック
外壁がホワイト・屋根がブラックなどといったように、スタイリッシュ性が高いメリハリがある住まいの場合では、軒天をブラックにするといったこともあります。
注意点としては、軒天にかかわらずにはなりますが異なる色を多用してしまうと住宅全体に統一感のない仕上がりになってしまいます。
カラーを決めることの前提として、屋根や外壁など広範囲の色に合わせて、軒天や雨樋などの色を決めておくといいです。
また、カラーシュミレーションを使用して全体の仕上がりを確認するのも大事になってきます。
木目調を活かす場合
・クリヤー塗装
木目調を活かした軒天にしたい場合はクリヤー塗装にしましょう。
クリヤーの塗料で塗装するため、色を変えることがなく軒天材を保護することができます。
しかし、汚れや傷、染みなどがある場合は色で隠すことができないです。
補修をしてからクリヤーで塗装しても、補修部分が見えてしまうことになります。
クリヤー塗装をしたい場合は傷みなおが出る前に早めに塗装する必要があります。
軒天の役割や補修方法についてわかりましたでしょうか。
軒天に剥がれがみられる場合は塗装ができない場合もあります。
状態に合わせて適切なメンテナンスをしたいと思いますのでお気軽にご相談ください。
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