塗料のツヤ有、ツヤ無し どちらが良いの？
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外壁塗装の塗料を決める際に、色選びで悩まれている方も多いと思います。
そして色選びと同じぐらい悩まれるのが「ツヤあり、ツヤ無どちらにするか」です。
今回は「ツヤ有」、「ツヤ無」の特徴とメリット・デメリットなどについてご紹介させていただきます。
外壁塗装のツヤについて
艶（ツヤ）とは物の滑らかな平面や曲面に浮かぶ光の反射、または光沢のことです。
外壁のツヤ有無の尺度は６０度の角度から１００％の光を当てて、正反射した光が反対側に何％届いているかで決まります。
光が反射した強さをグロス値、または光沢度と言います。
ツヤの種類
・ツヤ有
グロス値：７０％以上 光沢度７０％以上の状態。塗った後は艶々とした印象になる
・７分ツヤ
グロス値：6０％前後 曇りの日など、天候によってはツヤが無いように見える
・５分ツヤ
グロス値：３５％前後 半艶とも呼ばれていて、ツヤあり、ツヤ消しの中間程度のツヤ感。
・３分ツヤ
グロス値：１５％前後 ツヤ消し塗料にほんの少しだけツヤがある状態。天気の良い日に、見る角度次第で少しツヤが感じられる程度。
・ツヤ消し
グロス値：５％以下 ツヤが全くない状態。マット仕上げ、フラット仕上げとも呼ばれている。
ツヤ有、ツヤ無の塗料の耐用年数は？
ツヤ有り塗装はツヤ無し塗装と比較すると耐用年数が１．５年～３年程度長いと言われています。
ツヤ有の塗料の方が耐用年数長い理由
①ツヤがある為、表面が滑らか
ツヤがあるということは表面が滑らかということになります。
表面が滑らかの方が、砂ホコリや排ガスなどの物資が付着しにくくなり、汚れも溜まりにくくなります。
つまり、表面が滑らかであれば汚れが溜まりにくく塗膜の寿命も長くなるということです。
②ツヤ無は調整されている
リシンなどの吹付用塗料を除き、ツヤ消し塗料の殆どが、もともとはツヤの有る塗料に艶消し材を混ぜることによって光沢を抑えるように調整されています。
ツヤ消し塗料の耐久性が劣ると言われている原因はここにあります。
添加物の艶消し材を混ぜた分、ツヤが無くなる代わりに塗料の耐久性がおちてしまうのです。
何も混ぜていない塗料であれば元々の耐久性を発揮しますが、そこに艶消しをする薬剤を混ぜたことで、塗料としての耐久性は通常よりも劣ってしまうこちとにあります。
現代の塗料は年々進化をしており、艶消し塗料でも耐用年数が比較的長くなってはいます。
しかし、同じグレードのツヤ有塗料と比較すれば、ツヤ有の方が耐久性が良いということは間違いありません。
ツヤ有塗料、ツヤ無塗料のメリット・デメリット
ツヤがある場合
■メリット
・耐久性・耐候性に優れている
・汚れがつきにくい
・新築のようま光沢感が綺麗
・塗料の種類が豊富
■デメリット
・経年劣化でツヤ感が無くなってしまう
・外壁の種類によってはツヤが目立つことがある
・ツヤがあることで安っぽく見えたり、印象が悪くなることがある
・光の加減によっては眩しく見える
ツヤがない場合
■メリット
・経年劣化しても元からツヤが無いため美観があまり変わらない
・マットで落ち着いた仕上がりになる
・和風の落ちついた家に向いている
・自然な仕上がりになる
■デメリット
・汚れが付きやすい
・ツヤ有よりも劣化が早い
・塗料の種類やカラーが少ない
・カラー次第ではあるが地味に見えることがある
ツヤ有塗料、ツヤ無塗料についてお分かりいただけたでしょうか。
また、ツヤあり塗料を選んだからといってツヤが続くわけではありません。
ツヤの寿命は大体、約３年と言われています。
ツヤが無くなるとツヤのない塗料と同じような状態になります。
ツヤの有無は気にしないという方は、耐久性のみ考慮してツヤ有塗料を選んでみるのをおすすめします。
