屋根カバー工法(重ね葺き)とは?改修工事の費用相場、注意点
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スレート屋根にお住まいの方、必見!金属屋根で重ね葺きする屋根カバー工法は、断熱性・遮音性アップ、費用削減、工期短縮など、嬉しいメリットがたくさん。アスベスト対策にも有効です。
今回は屋根カバー工法の基本事項を解説します。カバー工法とは何か?はじめての方でもこれを読めば屋根のカバー工法について理解できます!!
屋根カバー工法の基本事項
屋根カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるリフォーム方法です。
既存の屋根材を撤去する手間や費用を抑えられ、工期も比較的短いのが特徴です。
一般的にスレート屋根材(コロニアル)の上に軽い金属屋根(ガルバニウム鋼板など)をかぶせる工事がよく行われています。
カバー工法には様々な種類がありますが、ここでは「カバー工法とは?」と「差し込み葺きの屋根カバー工法についての留意点」について解説します。それぞれの詳細については、各項目で詳しく見ていきましょう。
差し込み葺きの屋根カバー工法についての留意点
差し込み葺きの屋根カバー工法を行う上で、注意すべき点がいくつかあります。この工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねることで、屋根の防水性や断熱性を向上させるものです。
しかし、差し込み葺きと本来の屋根カバー工法では、施工方法や使用する材料が異なる場合があります。それぞれの特徴を理解し、適切な工法を選択することが重要です。
本来の屋根カバー工法
本来の屋根カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねることで、屋根の防水性や耐久性を向上させるものです。
屋根カバー工法はスレート屋根材の上に防水シートを貼る作業から始まります。
防水シートはルーフィングや下葺き材とも呼ばれ、雨漏りを防いでくれる大切なシートになります。
防水シートを貼った上に防水機能が備わった金属屋根を被せるという手順になります。
そのため、防水シートと屋根材の2つの防水機能が新しくなることにより、屋根が防水機能を取り戻すことができるのです。
差し込み葺きの屋根カバー工法
既存のスレート屋根材に金属の鉄板を差し込む工法を屋根カバー工法と呼んでいる人もいます。
しかし、この工法は差し込み葺き工法と呼ばれ、本来のカバー工法とは全く性質や目的が異なります!!
差し込み葺き工法は既存のスレート屋根の上に「コの字型」の鉄板を接着剤で貼るだけの工法です。
つまり、防水シートは古いままで、新しく重ねる鉄板には防水機能が備わっていません。
また、屋根材とコの字型の板との間には隙間も空いているため防水機能は防水シートに依存している形になります。
屋根カバー工法を行うメリット
屋根カバー工法には多くのメリットがあります。既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねることで、住まいの快適性を高め、工事の負担を軽減できます。
断熱性・遮音性・防水性が向上する
断熱性・遮音性・防水性が向上することは、屋根カバー工法を行う大きなメリットです。
既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねることで、これらの性能が向上します。
屋根材が二重になることで、断熱材の層が増え、室内の温度を一定に保ちやすくなります。
また、雨音などを遮断し、静かな室内環境を実現します。さらに、防水層が強化されることで、雨漏りのリスクを軽減し、建物を長持ちさせることが可能です。
リフォーム費用が安い
屋根カバー工法を行うメリットの一つに、リフォーム費用が安いことが挙げられます。
屋根カバー工法は、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい屋根材を重ねて施工するため、解体・撤去費用や処分費用を抑えることができます。
葺き替え工事と比較して費用を大幅に削減可能です。
工期が短い
屋根カバー工法を行うメリットとして、工期の短さが挙げられます。
既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法のため、既存の屋根材を撤去する手間が省けるからです。
<工期が短い理由>
- 廃材が少ない
- 騒音が少ない
- 手間が削減
急ぎで屋根の改修をしたい方にとって、工期が短い屋根カバー工法はおすすめです。
騒音やホコリのトラブルが少ない
屋根カバー工法を行うメリットの一つに、工事に伴う騒音やホコリのトラブルが少ない点が挙げられます。
これは、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい屋根材を重ねて設置するためです。
葺き替え工事のように、古い屋根材を剥がす作業がないため、騒音や粉塵の発生を大幅に抑制できます。
<騒音・ホコリが少ない理由>
- 撤去作業が少ない
- 廃材の飛散防止
- 近隣への配慮が容易
そのため、近隣住民への迷惑を最小限に抑えながらリフォームを進められます。騒音やホコリの問題を気にされる方にとって、屋根カバー工法は非常に有効な選択肢となるでしょう。
アスベストにも対応できる
屋根カバー工法は、アスベスト含有屋根の改修にも有効な手段です。
2004年以前に建てられた住宅でスレート屋根材が使用されている場合、アスベストが含まれている可能性が高いです。
既存の屋根がアスベストを含んでいる場合、葺き替え工事ではアスベストの飛散防止対策が必要となり、費用が高額になることがあります。
カバー工法であれば、既存の屋根材を撤去せずに新しい屋根材を重ねるため、アスベストの飛散リスクを抑えられます。
アスベスト含有屋根の改修において、カバー工法は費用面、安全性、環境面で優れた選択肢となります。適切な業者を選び、安全な工事を実施することが重要です。
屋根カバー工法のデメリット
耐震性に影響する可能性がある?
屋根カバー工法を行うと新しく被せる金属屋根材分は屋根が重くなります。
しかし、実際には新築時の屋根の耐荷重計算には積雪も考慮されているため。豪雪地帯以外ではほぼ問題はありません。
重さがもし気になる場合はカットサンプルなどを一度手に取ってみるといいです。
屋根カバー工法が適用できない屋根の条件
屋根カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる工法ですが、全ての屋根に適用できるわけではありません。
下地の状態や屋根の形状、素材によっては工事が難しい場合があります。
①瓦屋根
瓦屋根は、カバー工法が適用できないケースが多いです。
カバー工法は屋根面がフラットな状態であることが施工の条件にあげられます。
瓦屋根は波立っている形をしており、カバー工法は行うことができません。
また、瓦屋根は加重が重いため、更に荷重を付加するカバー工法は適していないのです。
これらの理由から、瓦屋根の場合は、カバー工法ではなく、葺き替えを検討するのが一般的です。
葺き替えは、既存の瓦をすべて撤去し、新しい屋根材を取り付けるため、費用は高くなりますが、屋根の耐久性を大幅に向上させることができます。
古いトタン屋根
古い金属屋根の場合、カバー工法が適さないケースがあります。
なぜなら、下地が腐食していると、新しい屋根材を固定してもすぐに剥がれてしまう可能性があるからです。
<カバー工法が適さないケース>
- 腐食が進行
- 雨漏りが酷い
- 構造的な問題
上記のような状態の場合、カバー工法ではなく、葺き替え工事を検討する必要があります。専門業者にしっかりと点検してもらい、最適な方法を選びましょう。
③劣化が酷いスレート屋根
スレート屋根材であっても屋根カバー工法ができない場合があります。
屋根材の劣化が著しい場合、下地まで腐食している可能性が高いからです。
下地が腐食していると、新しい屋根材を固定するための強度が不足し、カバー工法を行っても屋根全体の耐久性を確保できません
上記のような症状が見られる場合は、カバー工法ではなく、葺き替え工事を検討する必要があります。
専門業者に現地調査を依頼し、屋根の状態を詳しく確認してもらった上で、最適な工事方法を選択しましょう。
屋根カバー工法を提供する業者の選定方法
屋根カバー工法を提供する業者の選定は、工事の品質を左右する重要な要素です。
選定のポイントは、専門知識と実績、そして信頼性です。業者選びを間違えると、工事の失敗や手抜き工事につながる可能性があります。
<業者選びの注意点>
- 見積もりの内訳を確認
- 保証とアフターフォローの確認
- 施工実績の確認
- 口コミや評判の確認
- 資格や許可の有無の確認
これらの点に注意し、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。信頼できる業者を選び、安心して屋根カバー工法を依頼しましょう。
屋根カバー工法の耐久性について
屋根カバー工法の耐久性は、使用する屋根材の種類によって大きく左右されます。
しかし、適切な工事を行えば30年以上の耐久性が期待できます。
屋根カバー工法を選択する際は、屋根材の特性を理解し、専門業者と相談しながら最適なものを選びましょう。
屋根カバー工法の施工時期について
屋根カバー工法は、建物の築年数によって適切な施工時期が異なります。それぞれの築年数に応じた詳細な判断基準については、以下で詳しく解説していきます。
築10年未満の場合
築10年未満の場合でも、屋根カバー工法は有効な選択肢となります。
しかし、築10年未満でカバー工法を行うのは少し早すぎる感じもあります。
ただし、風による影響が強い場合や、風に弱い屋根材で施工されており屋根材が剥がれてきてしまっている場合などはカバー工法も検討してみるようにしましょう。
そのため海岸沿いや高台など、建物の周りに風を遮るものがない立地などの場合は注意が必要になります。
また、屋根材が大丈夫そうな場合は築10年未満の場合は屋根塗装を検討するようにしましょう。
築10年〜19年の場合
築10年〜19年の屋根カバー工法は、メンテナンスを検討する上で重要な時期です。
屋根材の劣化が進行し、雨漏りのリスクが高まる可能性があるからです。
2000年代初頭に流通したスレートはアスベストが含まれていない、頑丈さに劣るスレート材が多いです。
これらの時期のスレート材は屋根塗装ができない屋根材が多いため、カバー工法を勧めています。
築20年〜39年の場合
築20年~39年の屋根カバー工法は、メンテナンス時期として適正な時期です。
ただし、築30年を超えている場合は屋根の下地材の劣化も進んでいる場合が多いです。
下地が劣化している場合だと、カバー工法ではなく葺き替えを提案させていただいています。
築40年以上の場合
築40年以上の屋根カバー工法よりも、屋根の葺き替えをおすすめしております。
屋根材の劣化が進んでいる可能性が高く、下地(野地板)の傷みも考えられるからです。下地が腐食している場合、カバー工法では十分な強度を確保できません。
カバー工法ではなく、葺き替え工事を検討する必要があります。専門業者にしっかりと調査してもらい、最適な方法を選択しましょう。
カバー工法を選ぶ際には、下地補修の必要性や費用についても確認し、将来的なメンテナンスコストも考慮に入れることが大切です。
屋根カバー工法と葺き替えの費用と見積もり
屋根カバー工法と葺き替え、どちらを選ぶか悩む際、費用は重要な判断基準です。カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねるため、廃材処理費などが抑えられ比較的費用が安価になる傾向があります。費用の詳細としては、カバー工法の費用相場や、費用が安い理由・高い理由など、様々な要因が価格に影響します。これらの詳細については、各項目で詳しく解説していきます。
カバー工法の費用
カバー工法の費用は、屋根の種類や面積、使用する材料によって大きく異なります。
屋根の大きさや形などによって異なりますが、費用のおおよそは50万~150万円程が多いです。
つまり、1㎡あたり8000~1万円程が相場となります。
そして、その他にも足場代などが別途で必要になってきます。
【詳細別】屋根のカバー工法(重ね葺き)の価格相場・平米単価の費用と見積もり
屋根のカバー工法(重ね葺き)の費用は、屋根材の種類や面積によって大きく異なります。
カバー工法工事の工事内容は以下のようになります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 新しい屋根材の施工 (スレート・ガルバリウムなど) | 5,000〜11,000円/㎡ (※安い屋根材であれば、1㎡あたり7,000円以内) |
| ケラバ・軒・雪止め金具取り付け・棟板金など | 3,000〜11,000円/㎡ |
| コンパネ・野地板など (※下地が劣化している場合は必要) | 1,500〜2,500円/㎡ |
| 防水シート (下葺き・ルーフィング) | 500〜1,500円/㎡ |
| 足場費用 | 600〜1,500円/㎡ |
| 工事管理費・諸経費 | 業者により「15,000円/日」「工事費の5〜10%」など、計算方法が異なる |
費用が安い理由・高い理由
屋根カバー工法の費用が安い、または高くなる理由は、使用する材料と施工方法、さらに屋根の形状に大きく左右されます。
屋根の形状が複雑だと、屋根面の数が増え金額が高くなりがちです。
~安くなる屋根形状~
・切妻屋根
・片流れ屋根
~高くなる屋根形状~
・寄棟屋根
・方形屋根など
屋根カバーはDIYできるの?
コストを抑えたい為、DIYは?と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、屋根カバーのDIYは、おすすめできません。
屋根のDIYは、高所での作業を伴うため、転落事故のリスクが非常に高いです。
また、専門的な知識や技術がない場合、雨漏りの原因になるなど、不具合が生じる可能性もあります。
プロでない方がDIYを行うことは大変危険です。
1階の屋根であっても転落の危険性が高いです。
きちんと屋根工事に精通した業者に任せるようにしましょう。
カバー工法の屋根リフォーム事例
モレナシホームで施工したカバー工法の施工事例をご紹介致します。
①海部郡K様邸 築25年
施工前
コロニアルNEOの塗装できない屋根材が使用されていました。
表面の塗膜が劣化しておりましたので、カバー工法をご提案させていただきました。
手順① 高圧洗浄
手順② ルーフィング貼り
手順③ 板金役物取付
手順④ 屋根材取付
手順⑤ 棟取付
施工後
素敵な屋根に仕上がりました
屋根材:ガルバニウム鋼板(立平葺き)
②清須市M様邸 築22年
施工前
コロニアルの塗装できない屋根材が使用されていました。
表面の塗膜が劣化しており、屋根材に水分が含まれていて苔も発生しておりました。
そのためカバー工法を提案させていただきました。
手順① 高圧洗浄後、ルーフィング貼り
手順② 板金役物取付
手順③ 屋根材取付
手順④ 棟取付
施工後
素敵な屋根に仕上がりました!
屋根材:デクラ セネター
屋根カバー工法はモレナシホームへお任せを!
屋根カバー工法について理解できましたでしょうか?
モレナシホームでは屋根カバー工法でご提案する屋根材も金額や屋根形状に合わせて複数おすすめさせていただいております。
是非一度モレナシホームへご連絡くださいませ!
↓他のアドバイスの目次はこちら
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