外壁~ALCパネル~
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こちらのアドバイス集で外壁塗装・屋根塗装・屋根工事・雨漏り・防水工事・リフォームにアドバイスや最新情報をお届けします。きっとお役に立てる情報もあると思いますので是非参考にしてください。
ご自宅の壁がどのような種類が使われているかご存じですか。
外壁は窯業系サイディングやモルタル、ALCパネル、コンクリート、板金など様々な種類があります。
今回はALCパネルについてご紹介したいと思います。
ALCパネルとは?
ALCとは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の頭文字をとった言葉になります。
高温高圧蒸気養生でつくられる「軽量気泡コンクリート」のことで珪石やセメント、石灰、発泡剤などが主原料としています。
一般的にコンクリートのイメージとしては重いものですが、軽量気泡コンクリートは内部に気泡の穴が開いており、コンクリートでありながら非常に軽いことが特徴です。
水に浸すと浮くほどで、通常にコンクリートの約4分の1という軽さになっています。
国外では北極圏や砂漠帯、国内でも東京スカイツリーや東京都庁にも使用されています。
ALCパネルの種類
①厚さ
ALCパネルは以下に2種類に分けられます。
・圧型パネル:暑さ75mm以上
圧型パネルは主に高さ31m以下のビル・工場・倉庫などの建物や耐火建築物に用いられます。
・薄型パネル:暑さ35mm以上75mm未満
薄型パネルは軽量鉄骨造の住宅や木造住宅に用いられます。
②形状
形状も以下の2種類に分けられます。
・一般パネル
一般パネルは外壁の平面部分に使われる平らなパネルのことを言います。
・コーナーパネル
コーナーパネルは建物の四隅に使うL字型のパネルのことを言います。
この2種類は形状が違うというだけで、頑丈さや模様、素材などに違いはありません。
③表面加工
表面加工も以下の2種類に分けられます。
・平パネル
模様のないパネルです
・意匠パネル
ラインやチェック模様などのデザインが施されているパネルのことです。
特に要望がない場合は平パネルが使用されます。
ALCパネルの特徴
外壁材のシェアは3%
外壁材でのALCパネルのシェア率は3%です。
シェア率1位は窯業系サイディングボードです。
窯業系サイディングについてもご紹介しています。
他の外壁材に比べて厚みがある
ALCパネルは他の外壁材に比べて厚みがあります。
薄型パネルは木造住宅や鉄骨造に使用されており、圧型パネルは鉄筋コンクリートやビルなどに使用されています。
目地にはシーリングをする
ALCパネルには外壁の内側に雨水を防ぐシートがありません。
そのため雨水が外壁の内部に侵入しないように目地部分にコーキングをする必要があります。
ALCパネルのメリット
・耐火性が高い
ALCパネルは不燃材料のコンクリートであり、耐火構造の認定をされています。
そのため耐火性・防火性に優れており、火に強いのがメリットです。
そして、万が一火災が起こった場合でも有害なガス・煙を発生させません。
・耐久性が高い
ALCパネルの内部には、鉄筋マットやスチール製の金網が補強材として組み込まれています。
そのため強度があり、耐久性に優れています。
・断熱性が高い
ALCパネルの内部には細かい気泡があり、空気の層ができるので断熱性が高い建材になります。
熱伝導率は通常のコンクリートの1/10とされています。
そのため夏は涼しく、冬は暖かくなります。
・重量が軽く施工しやすい
ALCパネルは重量が軽いため住宅自体の負担が少なくなります。
また、施工もしやすいので工事期間の短縮やコスト削減にもつながります。
ALCパネルのデメリット
・価格が高い
窯業系サイディングやモルタル等の外壁材に比べると価格が高いです。
サイディングボードの3~4倍、モルタルの3倍ほどの費用がかかります。
・防水性が低い
ALCパネルの内部に細かい気泡が含まれているため、吸水性が高いです。
水を吸収してしまうと外壁がひび割れや欠落の原因になります。
そのため定期メンテナンスが必須となっており、防水性の高い塗装をして防水性を補う必要があります。
・シーリングからの雨漏りのリスク
ALCパネルは他の外壁材と比べると規格のサイズが小さめになっています。
そのためシーリングによるつなぎ目が多くなります。
シーリングが劣化してヒビが入ると一気に防水性が下がってしまうためシーリングの定期メンテナンスが必要となります。
ALCパネルの劣化症状
・塗膜の劣化
塗装をした外壁材は経年劣化などにより塗膜に劣化が起こります。
外壁を手で触った時に粉状のものがつく「チョーキング現象」、放置しておくと、塗膜の浮きや剥がれなどが起きることがありますので外壁塗装の塗り替えを検討するようにしましょう。
・ひび割れ
ヘアークラックなどの表面上のみのひび割れであれば塗り替えの際にシーリング材などでの補修で大丈夫です。
しかし、0.3mm以上の大きなひび割れが起きた場合は、ひび割れに沿ってU字型にカットし、シーリング材をを充填するのが一般的です。
大きなひび割れは構造躯体の欠陥や地震の影響などで発生することがあります。
ひび割れは漏水などの原因になるので発生原因を特定して適切な補修を行うことが大切になります。
・タイルの浮き・剥がれ
ALCパネルにタイルを張っている場合はタイルの浮きや剥がれが起こることがあります。
タイルに劣化が起きた場合は適切な工法でタイルを新しく張替ます。
タイルが浮いた状態で放置してしまうと剥落などの危険性があるため早めにメンテナンスを行うことをおすすめします。
・ALCパネルの破損
ALCパネルが破損してしまった場合、破損した部分から水が侵入してしまう恐れがあります。
そのため、破損してしまった場合は早めに補修をするようにしましょう。
・シーリングの劣化
目地を埋めるシーリング材は紫外線の影響で劣化します。
塗装してある場合でも外壁部分より劣化が早い傾向がある。
ALCパネルはメンテナンスが大事
ALCパネルは防水性が低いため、塗装によって保護する必要があります。
外壁の塗膜に劣化が起こると漏水リスクが高まるので、早めに塗装メンテナンスを行うことが大切です。
また、クラックやシーリング部分の劣化なども雨漏り原因になりますので定期的な点検を行うことをおすすめします。
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